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» 住宅ローンの審査が通らない落とし穴とは?

 
東証1部上場企業に勤務、勤続15年、自己資金の用意もばっちり!そんな状態でも、いざ住宅ローンを申し込むと、審査が通らない!?なんてことも住宅ローン審査の現場では、実際に起こっているのです。
 
さて、その原因はいったい何なのでしょうか?実際にあった例も挙げて、住宅ローンの審査が通らない原因を探ってみましょう。
 
 

落とし穴1:「携帯電話料金の延滞!」

実例1:Aさん(開業医)

【 開業10年、年収3,000万円、自己資金2,000万円、年齢30代、借入希望額5,000万円 】
 
審査結果:不可
 
通常であれば、上記のような状況であれば何も問題がないように思えます。しかし、結果は不可。なぜ通らないのか、その理由を銀行の担当者に聞いてみても「総合的判断」としか教えてもらえなかったのだそうです。
 
実は、Aさんが審査結果不可となってしまった理由は「携帯電話料金の延滞」でした。携帯電話料金は、通常通話料のみの支払いと考えてしまいがちですが、その中には携帯電話機本体の料金を分割で支払っていることも多くあります。これは、ローンと同じものと考えられますので、1度でも延滞を起こしてしまうと、個人信用情報に傷をつけてしまう可能性があるのです。
 
 

個人信用情報のデータはいつまで残るのか?

 
通常、個人信用情報の入金の記録は24カ月です。記録には最新の24カ月のもののみ記録されていきますので、入金日に残高不足で引き落としできずに、延滞を起こしてしまったとしても、24カ月たてば、その記録は消えてしまうというわけです。しかし、クレジットを組んだ記録やキャッシングをしたという記録は、完済した後5年間残ることになりますので注意が必要です。
 
 

落とし穴2:「マイカーローン」との兼ね合い

実例2:Bさん(東証1部上場企業勤務)

【 勤続10年、年収600万円、自己資金300万円、借入希望額4,000万円 】
 
審査結果:ほぼ不可
 
このような結果が出てしまった理由として、Bさんの場合は「マイカーローン」との兼ね合いがあったのです。Bさんはマイカーローンを金利2.9%、60回払いで200万円借り入れていました。マイカーローンの借り入れは、そのままの金額で計算するのではなく、住宅ローンに換算するといくらになるのかで計算されます。
 
一般的な銀行の審査であれば、Bさんの場合ですと4,510万円までが借り入れ上限額となります。マイカーローンを考慮して4510万円-200万円=4,310万円までが借り入れ可能と考えてしまいがちですが、実はこれが大間違いなのです。上記のように、マイカーローンの借り入れは住宅ローンに換算されて計算されますので、その結果4,510万円-810万円=3,700万円となり、こちらが、Bさんの借り入れ上限額となるのです。したがって、Bさんの借入希望額4,000万円には届かない結果となってしまいました。
 
 

まとめ

このように、住宅ローンを借り入れる場合には、様々な面から審査が行われ、思いもよらないことが要因で審査が通らないということも起こりうるのです。当事務所にご相談いただければ、個々の状況に応じた様々な解決策をお客さまとともに模索し、最適の状態で住宅ローンの借り入れが行えるよう全力でサポートさせていただきます。住宅ローン審査でお悩みの場合には、是非お気軽にお声掛けください。
 
 

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