注文住宅と建売住宅どっちがいい?
住宅購入を考えるとき、ハウスメーカーの注文住宅にするのか、建売住宅にするのかということも、住宅を選ぶうえでお悩みになるポイントだと思います。
今回は、そんな注文住宅と建売住宅の違い、両方のメリット・デメリットを挙げて、比較検証してみたいと思います。
ハウスメーカーの注文住宅のメリット・デメリット
住宅展示場や、テレビCMなどでよく目にすることのできるハウスメーカーのメリットは、何といってもそのネームバリューから来る“安心感”ではないでしょうか。企業の規模も大きく、制震構造や免震構造など、最新の構造を取り入れていたり、床暖房や防音性能、太陽光発電を実装していたりなどの情報を、解り易く開示してくれる所なども人気のポイントといえるでしょう。また、設計時にご自身の希望を自由に入れられるという点も、ハウスメーカーを選ぶ大きなポイントかもしれません。
デメリットとしては、やはり、住宅にかかるコストが大きくかかってしまうことが挙げられます。住宅購入にかける予算を3,500万円とすると、大手ハウスメーカーで付帯設備、オープン外構の外構工事込み、一般的に十分な広さといえる、延床面積100㎡で考えて、大まかに言って建築費用およそ2,500万円とすると、土地にかけられる費用は、残りの1,000万円ということになります。この費用で30坪の土地を買おうとすると、坪単価は約33万円程、千葉県内で言うと、我孫子市あたりの相場になるでしょうか。
建売住宅のメリット・デメリット
では次に、建売住宅のメリット・デメリットを見てみましょう。大きなメリットとしては、土地の売主と建物の建築主が同一の為、比較的安価な価格で住宅を手にすることができるという点です。住宅にお金がかからない分、利便性の良い土地に住宅を構えることができるようになります。上記のハウスメーカーの件と比較して考えると、同じ3,500万円の予算で、住宅に係る費用は1,300万円程、残りの2,200万円を土地に充てられることになります。上記と同じく30坪の土地を買うとすると、坪単価は約73万円。松戸市でいうと、常磐線の松戸駅あたりの相場ということになります。
また、安全性でいうと、20~30年以上前には、手抜き工事などが新聞やテレビなどで取り上げられていましたが、近年では、建築基準法の改正と、住宅の品質確保の促進に関する法律も制定されたため、建売住宅においても安定した品質の住宅が提供されるようになりました。一定の耐震性も確保されていますし、一部の業者では制震工法を採用しているところもあります。建築資材の性能向上により、建物の品質が職人の技術に左右されにくくなったという点も、建売住宅の安全性を高める大きなポイントとなっています。
デメリットとしては、やはり、ハウスメーカーの注文住宅と比べると、デザイン性に劣り、間取りについても、一般的に好まれる間取りを採用して作られているため、個々で100点といえるような間取りのものを探すのはなかなか難しいという点が挙げられます。また、住宅の性能についても、ハウスメーカーのものと比べると、多少の見劣りがあることは否定できないと言えるでしょう。
まとめ
「ハウスメーカーの注文住宅」
メリット
・ 好みの間取りやデザインを選べる
・ 住宅の性能が高い
・ 安心感がある
デメリット
・ 建築費用が高い
「建築住宅」
メリット
・ 建築費用が安い
・ 土地にお金をかけられるので、利便性の高い場所を選べる
・ 一定の安全性は保証されている
デメリット
・ 間取りやデザインなどを選べない
大きくまとめると、注文住宅と建売住宅のメリット、デメリットの違いはこのようになります。それぞれの特性をよく理解し、ご自身の希望に合ったものを、どちらか選ばなければいけません。
しかし近年では、新ジャンルの建売住宅として、フリープラン型のものが出てきました。これは、建売住宅の価格はそのままに、間取りやデザイン性を選べるという、注文住宅のいいところだけを取り入れた画期的なものです。注文住宅と建売住宅のいいとこどりの商品として、松戸、柏、流山、市川エリアでは、年々選ばれる方が増えてきています。
このようなフリープランの売り・建て住宅は、未公開物件に多いので、購入を希望される場合は、信頼できる不動産会社を訪れてみてください。注文住宅か建売住宅かでお悩みの場合にも、不動産会社はご相談にきっと応じてくれるはずです。当事務所でも、建売住宅、ハウスメーカーの建築条件なしで建てられる売地、フリープラン型の売り・建て住宅のご紹介などが可能です。住宅購入でお悩みの場合には、是非お気軽にお問い合わせください。
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