購入するなら一戸建て?マンション?完全決着五番勝負!!
消費税増税に合わせて、住宅ローン減税、贈与税減税、低金利など、住宅購入への追い風が吹く昨今、狭いアパート生活を抜け出して、そろそろマイホームでも…とお考えになる方も多いのではないでしょうか?
将来、住宅購入を考えられている方は、マイホーム購入資金として、給与天引きで財形貯蓄をされている方も多いのではないでしょうか。賃貸住宅にお住まいであれば、この貯蓄に加えて、毎月の家賃も支払わなければならず、合わせて10万円程を月々住宅資金として負担していることになります。この10万円を住宅ローンの返済に充てて、マイホームを購入したいとお考えの方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
そこで、1番初めに悩むのは、一戸建てにするか、それともマンションにするかということころではないでしょうか?今回は、そんなお悩みの方必見!一戸建てとマンションを5つの面から徹底比較して、どちらがいいのか完全決着致します!
一戸建て VS マンション
Round1 : セキュリティ
・マンション
最近のマンションはオートロックは当たり前。また、警備会社とタイアップしたホームセキュリティが標準装備されているマンションも主流となってきています。
・一戸建て
標準装備はありませんが、最近は大手警備会社のホームセキュリティも月額3,000円台(設備買い取り費用は別途必要)からと、一昔前に比べるとずいぶん利用しやすくなりました。また、最近の一戸建ては勝手口の無い物も多く、人目につきにくい勝手口から不審者が侵入するということも考えなくてよくなりました。
そして、最近の一戸建てには、1階部分のシャッター雨戸が標準装備されているものも多く、もしなかったとしても、少額のオプション費用で設置できるようになってきています。
結論 : マンションの勝利!
オートロックに加えて、ホームセキュリティが標準装備されているという点で、マンションに軍配が上がりました。
Round2 : ランニングコスト
・マンション
2015年の平均値として、松戸市内のマンション管理費は、月額12,418円、修繕積立金は月額9,773円となっていて、これを合わせるだけでも月額22,191円。35年の住宅ローンを組んだ場合の「管理費・修繕積立金」は、物件価格のおよそ30%というデータもでています。
これに加えて、車やバイク、自転車等を所有しているのであれば、その駐車場代なども月々支払っていかなくてはいけません。
・一戸建て
一戸建ての場合、修繕は自己責任で行っていかなくてはなりません。一般的には、10年を目安に、外壁の塗り替え、サイディングボード貼りの外壁であれば目地(コーキング)の打ち直しも必要となってきます。延床面積100㎡(約30坪)の建物であれば、このコストはおよそ74万円。月々に置き換えると6,166円ということになります。
屋根材の塗り替えは、屋根メーカーもおすすめしていませんので、住宅ローンを支払い終えるまでは屋根の塗り替えもしないと考えます。駐車場代等も、必要であれば建てる時に駐車場を作ることも可能なので、ないものと考えます。
結論 : 一戸建ての勝利!
ランニングコストという面から見ると、圧倒的に、マンションよりも一戸建ての方が費用はかかりません。よって、この勝負は一戸建てに軍配。
Round3 : 居住空間の広さ
・マンション
松戸市内で販売されているマンションは2LDKから3LDKのものが多く、床面積は60㎡から70㎡のものが一般的です。4LDKの間取りのものは少なく、あったとしてもかなり高額になってしまう、ということが多いようです。
・一戸建て
松戸市内で販売されている新築一戸建ては、90㎡から100㎡の広さのものが一般的。10㎡がおよそ6畳分となりますので、同じような価格帯のマンションと比べると、およそ12畳から24畳分、一戸建ての方が広いということになります。間取りも、4LDKのものが主流で、小さいものでも3LDKはあるのが一般的です。
結論 : 一戸建ての勝利!
同じ価格帯のマンションと比べると、延床面積も広く、間取りも大きいということで、一戸建ての勝利です。
Round4 : 利便性
・マンション
マンションの売りの一つが、この利便性の高さです。駅近マンションや駅前タワーマンションなどのキャッチフレーズも多く使われていることも、駅周辺に立つマンションの多さを物語っています。
・一戸建て
一戸建ての場合、もちろん例外もありますが、駅近といっても徒歩10分ぐらいが一般的です。
結論 : マンションの勝利!
以上の事から、利便性はマンションの方が高いといえます。
Round5 : 購入価格
さあ、ここまで両者イーブンとなっていますが、最終決着をつけるのがこのテーマ。物件の購入価格です。一戸建てとマンションでは、一体どちらがお得なのでしょうか?
現在住宅ローンの主流となっている変動金利型ですと、銀行店頭金利の平均はおよそ2.475%。大抵の場合は、この金利から優遇されて1.4%から1.7%ほどマイナスしてもらえるのが一般的です。もちろんこの金利優遇は、各銀行によっても変わりますし、その銀行の審査によっても変わってきます。
ここでは、比較的一般的と思われるケースとして、夫30代、専業主婦の妻と子供2人、世帯収入が年収500万、金利優遇をマイナス1.5%受けられたとして、金利0.975%の住宅ローンを組んだと想定します。35年返済のローンを組んだとすると、総借入額はおよそ3,560万円。月々の返済に置き換えると、およそ10万円になります。ボーナス返済は無いものとします。自己資金が200万円から300万円用意できるとすると、探せる物件の価格はおよそ3500万円台ということになります。これらの条件で、マンションと一戸建てを比較してみましょう。
・マンション
マンションの場合は、月々の返済額にプラスして、「管理費・修繕積立金」およそ22,191円。駐車場代としておよそ10,000円がかかると想定すると、合わせて32,191円のコストがかかってくることになります。
・一戸建て
一方一戸建ての場合には、このランニングコストは月々およそ6,166円です。
「比較」
マンションのランニングコスト32,191円と一戸建てのコスト6,166円の差は26,025円。マンションの方が26,025円、月々のコストがかかってしまう計算となります。このコストを住宅ローンの借り入れに置き換えると、925万円の借り入れに相当します。
マンションと一戸建ての物件価格を正確に比較する場合には、このランニングコストがかかることをしっかりと計算したうえで、物件価格を考えなくてはいけません。
つまり、一戸建て3,560万円の物件と比較するべきマンションの価格は、3,560万円から925万円を差し引いた2,635万円の物件ということになるのです。
結論 : 一戸建ての勝利!
これらのランニングコストがかかることを考えると、購入価格に差がついてしまうということで、一戸建ての方がお得ということになります。
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