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住宅コラム117 「耐震」「免震」「制震」の違いについて

東日本大震災、そして熊本地震といった大災害が記憶に新しい昨今、「地震に強い家」の注目が集まり、需要としても顕著に現れるようになりました。また、その中でも「耐震」「制震」「免震」といった建築技術も一般に広く知られるようになりました。これから家を購入する方にとって、最大のリスクといえる大地震は、建物の地震対策がどのような工法で行われているかを知っておくことは重要な判断基準となるはずです。建物の倒壊リスクはもちろんですが、体感震度の違いにも関わるのが「耐震」「制震」「免震」です。ここではそれぞれの構造形式の違いやメリット・デメリット、 地震に対する強さをご紹介します。
 
 
 

耐震:「地震の揺れに耐える」

国内で最も普及している「耐震工法」をご紹介します。「耐震工法」は、壁や柱の強化や補強材を入れることで建物自体を堅くして振動に対抗する工法です。年間約10万棟以上に採用されています。地震に対しては「住人が避難できること」を優先としているため、「建築物が倒壊しないこと」を前提に建物強度が考えられています。そのため、揺れに「耐える」構造である「耐震構造」が主流となっているのです。この構造は、建物の揺れに対して上の階にいくほど大きくなる特徴を持ちます。
 

制震:「地震の揺れを吸収する」

耐震構造に比べ、上階ほど揺れを抑えることができますが、地表面では地震の揺れが小さくならないという特徴を持ちます。構造としては、建物内部に錘(オモリ)やダンパーなどの振動軽減装置を設置し、地震の揺れを吸収します。これにより建物に粘りをもたせて振動を抑える構造を持ちます。そのため、上階ほど揺れが増幅し倒壊の恐れがある高層ビルなどの高い建造物には、制震構造が非常に有効な技術として採用されています。
 

免震:「地震の揺れを受け流す」

「免震構造」は、建物と基礎との間に免震装置を設置し、建物と地盤とを切り離すことで建物に地震の揺れを直接伝えない構造をとります。地表面の揺れが直接伝わらないため、耐震・制震に比べ揺れを三分の一程度の揺れに抑えることが可能と言われています。最近では、リニューアルした東京駅丸の内駅舎に採用されるなどで注目を浴びましたが、年間約200棟程度と採用数が少ないのが現状です。

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