最近、インターネットなどで住宅を探す際によく見る“未公開物件”の文字。未公開物件とは一体何なのでしょうか？そして、それを購入することは可能なのか？今回は、近年増えてきている“未公開物件”についてご説明していきます。
 
 

未公開物件とは？

未公開物件とは、売主様やその売却依頼を受けている不動産会社様からの依頼によって、その情報をネット上に公開していない物件です。
 
 

何故、近年”未公開物件“が増加しているの？

物件を売りたいのであれば、様々な場所に情報を公開したほうが、その販売促進につながると考えるのが通常です。しかし、未公開物件は、それを公開していません。何故なのでしょうか？
 
インターネット普及期には、多くの業者が物件の情報を公開して、その購入者を募っていました。様々なサイトに広告を出し、ネット上で地図表記も行って、その物件が気になった人は、誰でも現地に赴けるようにしました。
 
その結果、普段は車通りもほとんどない閑静な住宅街に人が押し寄せ、様々なトラブルが発生したのです。ある現場では、近隣にお住まいの方の駐車場前に車を止められ、駐車の妨害となったり、またある現場では、前所有者がまだ住んでいるにもかかわらず、敷地内に勝手に入ってしまったことなどがありました。
 
これらのことは、多くの売主業者にとって、予想の範囲を超えていました。このようなトラブルが発生してしまった結果、実際にその物件を購入して住むことになった人が、近隣にお住まいの方から白い目で見られてしまう等の弊害も出てしまったのです。
 
未公開物件は、トラブルを未然に防ぐために不動産会社が考え出した試行錯誤の結果というわけです。
 
 

未公開物件を購入するには？

未公開物件は、その情報が公開されていないというだけで、もちろん購入可能です。では、未公開物件の情報を知るにはどのようにすればいいのでしょうか？
 
未公開物件の情報を知るには、その物件を取り扱っている不動産会社に直接連絡したり、店舗に直接赴くことで詳しい情報を知ることができます。
 
しかし、未公開物件を一件一件調べていくには、大変な手間と時間がかかります。特に、松戸、柏、流山、市川エリアは、概ね40％が未公開物件であるという、非常に未公開物件の比率が高い地域でもあります。
 
公開されている物件を見ていると、新着物件であるはずなのにすでに“済”と記載されてしまっているものがあります。これは、未公開物件のうちに、南向きや角地等の条件のいい区画が売れてしまったことで、残った区画が公開されたということなのです。
 
このように、未公開物件には、条件のいい物件が隠れていることが多々あります。そんな未公開物件を効率よく見つける方法として、不動産会社のホームページで会員登録を行うという方法があります。多くの不動産業者のホームページでは、会員登録することで、未公開物件もネット検索できるような仕組みをとっています。