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» 「フラット35」の貸出金利が過去最低水準を記録!今後の動向は?

 
2015年2月に「フラット35」の金利は史上最低平均金利1.411%を記録しました。しかし、3月、4月とこの金利は、にわかに上昇傾向を見せています。今後の金利動向はどのように変わっていくのでしょうか?そして、現在が住宅購入の好機なのかどうかについても、「フラット35」の今までの金利の動向を見ながら検証してみましょう。
 
 

「フラット35」の過去の金利動向

2015年2月、「フラット35」の金利は史上最低水準を記録しましたが、実際に過去12年間の「フラット35」の金利はどのように推移してきたのでしょうか?
 
過去12年間では多少の上下はありながらも、基本的には下がりながら推移してきました。近年で一番高い値としては2008年6月に3.284%を記録していますが、それから比べると、現在(2015年4月)の値は1.574%と、およそ半分ほどになっていると言えるのです。この値を、3,500万円の借り入れで考えると、返済期間35年の支払い利息で1,338万円程、月々でいうと31,868円ほども返済額が変わってくることになります。このようにみると、現在の金利で借り入れをすることが、非常に借り手側にとって有利であることが分かります。
 
 

「フラット35」貸出金利の今後の推移は?

史上最低金利を記録した2015年2月からにわかに上昇したとはいえ、依然として低金利の水準で移行している貸出し金利。今後はどのように推移していくのでしょうか。
 
2015年の3月、4月の金利の上昇は、2月の金利が低すぎたために起きたとみられている為、このまま上昇することはあまり考えにくいといえます。消費税10%への増税も2017年まで延長されたため、2015年は金利上昇の材料はほぼないと言っていいのではないでしょうか。しかし、「フラット35」の金利は主に銀行の長期プライムレートによって変わり、またこの長期プライムレートは、債券市場における国債の利回りに連動しています。
 
2015年4月に大手格付け会社「フィッチ・レーティングス」は、日本国債の信用度を示す格付けを1段階下の「A」に引き下げたことを発表しました。このように、国債の信用度が下がっているということは、国債を買う側のリスクが高まることを意味しています。すぐには、この格下げの影響を受けることはないとは思えますが、今後10年の金利の推移でいくと、上昇していくのではないかと考えられるのです。
 
したがって、2015年はこの低水準のまま推移が続いていくかもしれませんが、2年後3年後には「フラット35」の貸出金利は上昇傾向になるのではないかといえるのです。
 
 

まとめると…

金利は、たとえ少しの動きに見えたとしても、長期的に見ると大きな金額の差となってくるものです。今後の金利上昇を危惧すると、現在も低水準を推移している2015年、借り手側にとって有利な状況である今こそ、住宅購入における絶好の好機だと言えるのではないでしょうか。
 
 

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