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» 消費税増税と住宅購入!その影響を徹底検証!

 
2014年4月から消費税は8%に増税し、10%への増税も身近に迫ってきています。そこでここでは、消費税増税が及ぼすマイホーム購入への影響を徹底検証していきます。
 
 

駆け込み需要

以前、家電品のエコポイントやエコカー減税の終了間近にもこれらの需要が増えるという、駆け込み需要という現象が起こりました。物件は数千万単位の商品であることから、消費税増税が及ぼす影響は膨大です。どうせ物件を購入するのであれば、消費税が上がる前に買いたいと思うのが当然です。このように、間近になって需要が増える現象を駆け込み需要といいます。
 
では駆け込み需要は、住宅購入の価格に影響するのでしょうか?
 
 

1.土地

 
はじめに、マイホームのベースとなる土地について考えてみようかと思います。世間ではあまり知られていませんが、なんと土地取得には消費税がかかりません!しかし、土地だけ買って家を建てないという方は、よほどの資産家でもない限りいらっしゃらないでしょう。その為、土地も建物とは切っては切れないものとして、駆け込み需要の影響を受けてしまいます。
 
土地は、家電品や車などとは違い、需要が増えたからといって、商品を作りだすことはできません。仕入れから商品化までの時間もかかり、需要があるからといって、必要な仕入れをすることは難しいといえます。このようなことから、駆け込み需要で需要が増加すると、商品が足らなくなってしまい、土地の値段が上がってしまうという要因になってしまいます。
 
 

2.建物

それで建物はどうでしょうか?建物は土地と違い、しっかりと消費税がかかるので、増税の影響を直接的に受けてしまいます。ざっくりというと、2,000万円の物件であれば、現在8%の消費税で160万円の税金がかかっていますが、これが10%になると200万円の税金がかかってしまうことになります。この差は大きいですね。
 
さらに、現在は東日本大震災の復興需要により、大工さんなどの職人さんの人件費も高騰傾向にあります。これらの上昇は、当然住宅価格にも影響を及ぼしてきます。そして、駆け込み需要で建築の需要が高まれば、建物の材料となる建築資材の価格も上昇してしまいます。建物は、消費税だけではなく、これらの駆け込み需要の影響により、価格が上昇してしまうということも考えておかなくてはなりません。
 
 

3.いつ頃から値上がりするのか?

 
消費税は、2015年10月から10%への引き上げが予定されていましたが、2014年11月に安部首相は、2017年4月まで消費税率10%への引き上げを先送りすることを表明しました。
 
この10%への引き上げを前に駆け込み需要が増えて、諸々の価格が上昇してしまうことが予想されますが、それは一体いつごろになるのでしょうか?
 
はっきりとはいえませんが、2014年4月に8%への増税が実施された時のことをみると、2013年ごろから駆け込み需要が発生していました。過去の事例から見ても、駆け込み需要が発生するのは、消費税増税の1年前から1年半前ほどが妥当のようです。
 
マンション、建売、注文住宅など、マイホームの形は様々ですが、価格や立地条件、その他様々な条件を満たした、満足のいく物件にめぐり合うのはなかなか大変です。現在物件をお探しの方は、この消費税増税の影響を受ける前に、早め早めに動くことをおすすめいたします。
 
まずは実際に家を見ることから始めることをお勧めします。百聞は一見に如かず。目で見ることで感じることも多くありますし、住宅展示場などで話を聞くだけでも、現在の物件購入の状況が見えてくることもあります。まずは動き始めることが大切です!
 
 

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