住宅購入や不動産投資の話などでよく聞くワード「オーバーローン」。いろいろな業者さんも使う言葉でもあるので、しっかりと知識を身につけましょう。今回は、この「オーバーローン」の危険性について紹介していきます。
　

　

オーバーローンとは

住宅などを購入する際、住宅ローンを銀行等で組むかと思いますが、この際、住宅ローンを多めに借りることを「オーバーローン」と呼びます。ここではっきりと注意しておきますが、このオーバーローンは、法律に抵触する行為です。なぜならば、融資されたお金は、ある一定の目的に使用するという前提条件が存在します。住宅ローンの場合は、住宅を買うためのローンですので、その融資されたお金を私的に使う行為は、契約上の違反または法律違反となるためです。

オーバーローンがばれると！？

オーバーローンが発覚した場合は信義則違反となるため、融資された金額を一括で返済しなければなりません。ほとんどは一括での返済は困難であり、住宅を売却する方法を取ります。しかし、運よく売却できたとしても満額が用意できるわけではありません。その場合、事実上契約違反・法律違反をしているため、契約上での保護、例えば、担保による残債相殺なども適用されず、そのままの金額が請求される可能性があります。このように、下手をすると今後の人生が大きく変わってしまうような問題が起きることとなります。

オーバーローンの危険性

前述のように、「自宅を失って借金も残る」ような大きな危険性があることは理解して頂けたかと思います。さらに信頼という点においても傷がつきます。今後、住宅ローンの審査や他事業融資などを行う際にも、オーバーローンで組んだという事実があると銀行との関係性が非常に悪くなってしまいます。不動産投資などで「うまい話」としてオーバーローンをよく耳にします。しかし、実際は少額の現金が手元に残る代わりに大きな借金とリスクを背負うことになるのです。オーバーローンを勧めてくるような会社との付き合いは絶対にやめましょう。
最後に、大きな契約を結ぶ場合は「自己責任」が問われます。知らないうちにオーバーローンを組まされていたでは済みません。十分注意して信頼できる会社と付き合いましょう。何かローンについてご不安なことがあれば、どんな小さなことでも結構ですのでご相談いただければと思います。

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