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» 消費税増税後の住宅市場はどう動いた!?

 
2014年4月に消費税が5%から8%に引き上げられました。これにより、松戸市周辺の住宅市場はどのように動いたのでしょうか?具体的な例を挙げて検証して見ましょう。
 
 

消費税アップ前の状況

消費税増税前、2013年の春先から2014年3月までのおよそ1年間、様々な分野で物の売り上げが上がる、いわゆる“駆け込み需要”が発生しました。住宅産業も例外ではなく、大きな需要増がみられました。例年と比較して、住宅を探す方がおよそ20~30%増といったところでしょうか。
 
この駆け込み需要により、住宅市場はどのような変化を見せたのでしょうか。不動産は、需要が増加すると、その価格への影響はダイレクトに伝わります。具体的な例を挙げて、住宅価格の変化を見てみましょう。
 
 

事例1.松戸市胡録台【 新築一戸建て住宅 】

( 土地:109㎡ 建物:95㎡ 間取り:4LDK )
平成25年4月18日 3,580万円 ⇒ 平成25年5月20日 3,880万円
 
当初の販売価格から300万円の値上げ
 
 
 

事例2.松戸市新松戸2丁目【 新築一戸建て住宅 】

( 土地:120㎡ 建物108㎡ 間取り:4LDK )
 
平成25年11月16日 2,980万円 ⇒ 平成26年3月31日 3,180万円
 
当初の販売価格から200万円の値上げ
 
 
このように、販売中の段階で値上がりが発生し、価格交渉も全く通りませんでした。消費税増税前の駆け込み需要に影響を受け、住宅価格の向上が起こったのです。
 
 

消費税増税後の状況

それでは、消費税が8%になった4月以降、住宅市場はどのように変化したのでしょうか?3月までの1年間、駆け込み需要で大きく売り上げを伸ばした不動産業界でしたが、4月からはその反動から、予想以上の規模で売り上げ減が起きています。その結果、松戸市周辺では商品のダブつきが起こり、売り出し中物件の大幅な値引きが行われています。こちらもまた、具体的な例を挙げて見てみましょう。
 
 

事例3.松戸市二十世紀が丘【 新築一戸建て住宅 】

( 土地:192㎡ 建物:106㎡ 間取り:4LDK )
 
平成25年12月6日 4,280万円 ⇒ 平成26年4月15日 3,980万円
⇒ 平成26年6月10日 3,680万円 ⇒ 平成26年7月1日 3,280万円
 
当初の販売価格からトータル1,000万円の値下げ
 
 
 

事例4.松戸市根本【 新築一戸建て住宅 】

( 土地:70㎡ 建物:92㎡ 間取り:4LDK )
 
平成26年3月11日 4,380万円 ⇒ 平成26年4月12日 4,080万円
⇒ 平成26年5月12日 3,980万円 ⇒ 平成26年6月2日 3,880万円
 
当初の販売価格からトータル500万円の値下げ
 
 
このように、消費税増税は住宅市場に大きな影響を与えているのです。
 
 

今後の住宅市場はどうなる!?

さて、今後の住宅市場ですが、2015年3月31日に住宅金融支援機構が今後の住宅市場のデータ「平成27年度における住宅市場動向」を公表しました。これによると、平成27年度の住宅の受注・販売などの見込みは増加すると予想する声が多く上がっていました。
 
理由としては、「住宅ローン金利の低水準の継続」や「省エネ住宅ポイントなどの経済政策の効果」を期待したもの、また「経済対策によるフラット35Sの金利引き下げの効果」などが挙げられていました。一般消費者に向けられたアンケートでも、「買い時と思う」と答えた方が半数を占め、「どちらとも言えない」と答えた人も半数ほど、「買い時ではない」と考える人は4.2%程に留まりました。
 
これらのデータからも、平成27年度は住宅購入市場が活発になるのではないかと考えられます。平成29年4月の消費税10%への引き上げを前に、住宅購入を考えている方が多いようですね。この増税での駆け込み需要が始まる前に、早い段階で住宅を探し始めるのが得策といえそうです。
 
 

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