» 失敗談①:現金の使い方一つで大きく変わるライフプラン
Aさんの背景
Aさんは1歳になるお子さんがいる3人家族です。
1LDKの賃貸住宅が手狭になってきたAさん家族は、現在住んでいる場所のすぐ近くで販売されていた3,500万円の新築住宅を購入することにしました。
購入資金は住宅ローンを組むことにし、金融機関は都市銀行で金利0.775%の期間35年です。
ただし3,500万円というローンを組むことに不安もあり、諸費用とは別に頑張って貯めた600万円全てを頭金に充てて、残りの2,900万円をローンで購入することにしたのです。
預金が一時的には無くなってしまうという不安はありましたが、3,000万円以上のローンを組まなくても良いという安心感の方が勝っていました。
住宅を購入してから2年後、Aさん家族は子供が大きくなってきて旅行にも行けるようになったので、車を購入することにしました。
車の購入費用は200万円、住宅購入の際に現金は使ってしまっていたので、オートローンを利用することにしたのです。
オートローンの金利は2.5%でした。
Aさんの失敗とは?
住宅ローンは金利0.775%という低金利で、現在日本で一番安く借りることが出来るローンです。
さらに、万が一不幸があった際はローン返済が免除される団体信用生命保険付きであり、10年間は所得税や住民税が控除される住宅ローン控除という仕組みも付いています。
対してオートローンは2.5%という金利で、生命保険もなければ減税処置もありません。
もしもAさんが2年後のマイカー購入も視野に入れた資金計画を住宅購入時に出来ていれば、マイカー購入費用の200万円は住宅購入の頭金から差し引いておき、マイカーは現金で購入することができました。
住宅ローンの金額はプラス200万円となりますが、数年後に2.5%の普通のローンを組むよりはメリットが多くなります。
現在の住宅ローンは普通のローンとは大きく違い、むしろ1種の投資とも言える商品となっています。
住宅ローンは金額が大きくなることが多く、不安になる方も多いかとは思いますが、住宅ローンはむしろ利用するという観点で資金計画を作成されることをお勧めいたします。
最近では現金で購入できる方でもあえて住宅ローンを借りる方も増えています。